本棚が、ない!

 昨日、店の入口の幌に店名などのサインが入った。今後少し手直しが必要だが、一応何の店か解るようになった。

しかしだ!なんと店内には古本屋なのに本棚が1本もない!!(内装はほぼ終わっているが、がらんどう状態だ。)「なんて、斬新な!」、「それはまたシュールな!」などと言ってる場合ではなくて、ただ単にまだ用意できてないだけなのだ。あまり予算がかけられない事もあり、当初「まあ、本棚を売るわけじゃないしなぁ。適当な物で。」などとうそぶいて(?)いたのだが、その適当な物がなかなか見つけられずにいる。本棚はある意味、本屋にとって重要な物ではあるが甘く見すぎていた。店のサイズのこともあるが、色々見て回ってもなかなかフィットするものが見つからない。知り合いの本屋さんに聞くと、やはり多くの店が特別に誂えたものだ。「まあ、それはそうだろうな。」と思うが、今度は予算の問題がある。お金をかけるべき部分ではあるのだろうが、未だに「本棚売るわけじゃない。」気持ちもあるが、現実的に出せないこともある。どこかで妥協しなければならないのだが、優柔不断なこともあり決められないでいる。今の自分にとっては”決められない政治”より、”決められない本棚”の方がはるかに問題だ。(小さい話ではあるが。)

そうして悶々としていたのだが、ある方に本棚を作って頂けそうな方を紹介頂いた。少ない予算のなかで無理を言っているので恐縮するばかりだが、本当にありがたいことで何とかお願いできればと思ってます。なんとか光が見えてきた気がする。

 昨日は夕方に、何かとお世話になっている善行堂さんに。いつも色々なアドバイスを頂き、また励まして頂いている。とかく一人でグダグダ考えがちになるところだが、参考になる話のうえ、まずは話自体も面白いので本当に励みになります。

 
 その後、善行堂さんに教えて頂いた、最近オープンしたばかりの古本屋さん、星と蝙蝠さんへ。知恩寺ちかく今出川通り沿いのビルの3階。(階下はガリア書房さん、すぐ西には吉岡書店さんがある。)店名も個性的だが、お店も個性的で(もちろん、良い意味でです。)品揃えにも筋の通った面白いお店でした。特にナイトタイム?の雰囲気は独特です。店主さんと色々お話させて頂く。やはり何かと参考になる点はあり、自分も早く開業しなければと思いつつ雪がちらつく中、百万遍を後にした。