ちょっと番外編。

  先ほど、秘かにやっておりますFacebookに商品アップしましたので、一応こちらにもアップしておきます。(リンクで十分ですが、コピペしておきます、)


当店にしては珍しい、ちょっとレアな文庫を。


「戦後の貸本文化/梶井純桜井文庫16(東考社 昭和51年)

東考社は1961年に桜井昌一氏(元漫画家。今年3月に逝去された漫画家の辰巳ヨシヒロ氏の兄上。)が創業。当初は貸本漫画の出版社として活動し、水木しげる先生の作品を数多く出していたようです。(あの「悪魔くん」の最初期のものはここから出されていたそうです。)

桜井氏の苗字を冠した桜井文庫は1975年4月から出版開始し、やはり水木先生や佐藤まさあき先生の諸作をはじめ、貸本漫画の復刻版を中心に出版していました。(桜井文庫は50巻以上は出ているようです。未確認ですみません。)

この「戦後の貸本文化」は桜井文庫の16番目のもので、漫画や劇画が大半のなかで、活字本として出されてます。

今はもう絶滅状態の貸本と言う文化を知るうえで、たいへん興味深く、面白い、かつ貴重な内容となっています。(貸本を実際に利用されていた世代の方には、とても懐かしく思えるかも。)

この文庫もあまり見かけなくなってきており(「日本の古本屋」での出品も僅かに1冊のみです。)、桜井文庫のなかでも高値となっている一冊でもあります。(発売時の頒価は800円)

当店のものは限定650部のうちの286番。−この番号はペンで手書きされたものですが。− 状態はカバーにそれなりの汚れやシミが見られ、また最初の見開き、目次部分の隅にカバーの跡がついていますが(カバーが特殊な折り方でかけられています。)、本体はヤケも少なく経年を考慮すると、まずまずの状態ではないでしょうか。(表紙のカット、なかなかイイですね。)

ご興味をお持ちの方は、また販売価格等は、お問い合わせくださいませ。